午前3時15分にFさんがピックアップに来てくれ、Oさんも迎えに行って出発。前日に燕岳の動画を見ていたため気持ちが高まり、車内でもこれからの山行について胸を膨らませていました。
穂高駅からは偶然ご一緒したKさんとタクシーで中房登山口へ向かいました。運転手さんからは、毎日この山道を往復していることや、登山の話などを聞かせてもらい、登山口へ向かう時間も楽しめました。
有明山荘で準備を整え、歩き始めます。渓流の音や風に揺れる木々の音が心地よく、爽やかな空気の中でのスタートでした。
登山道は序盤から急登が続きます。第一ベンチまでは特に長く感じましたが、その後も第二、第三ベンチへと一定のペースで歩きました。Fさん、Oさんが先頭を交代しながら歩き、私が最後尾にならないよう配慮してくださったことがとてもありがたかったです。
合戦小屋では名物のスイカをいただきました。よく冷えた甘いスイカは、疲れた体に染み渡るおいしさでした。山小屋や看板の雰囲気も温かく、思わず周囲を見渡してしまいました。
合戦小屋から先はガスが晴れず、展望はほとんどありませんでした。それでも足元には色とりどりの高山植物が咲き、皆で写真を撮りながら歩きました。
燕山荘直前、除雪された階段を上っていると、先行していたOさんが「見えるよ!」と声をかけてくれました。階段を上がりきると、それまでとは一変し、流れる雲の切れ間から北アルプスの稜線が姿を現しました。山々は見えては隠れを繰り返し、刻々と変化する景色に思わず足を止めます。ガスの中を歩き続けてきたからこそ、その景色はより印象深く、燕山荘に到着した喜びを実感しました。
18:50頃 稀に見る夕景
夕食後、外へ出ると空が少しずつ茜色に染まり始めていました。時間とともに空の色は刻々と変化し、雲までもが赤やオレンジ、紫へと染まっていきます。その美しさに、テラスでは多くの人が足を止め、静かに空を見上げていました。
その日のサンセットは、燕山荘のスタッフブログでも「稀に見る美しさ」と紹介されるほど見事な夕景でした。刻一刻と移り変わる空の色は、いつまでも眺めていたくなる光景でした。
隣では、オーナーが何度もシャッターを切りながら夢中で写真を撮られていました。毎日のようにこの景色をご覧になっている方でさえ興奮されるほどの夕焼けだったのだと思うと、この瞬間に立ち会えたことがとても幸運に感じられました。





